【はじめに】
今回は、「思考」と「感情」そして「気分」について、実例を交えてお伝えします。仕事上「◯◯したい」「◯◯はダメ」という意見がぶつかることって、よくありますよね。では私の実例を通して、「思考」「感情」「気分」「自己嫌悪・他者嫌悪」「悩み」について、考えてみましょう。
【実例】
比較的おおらかで、バランスよく全体を見れる、良くなることは取り組もう系、ちょっと頑固な私VS神経質で、危険なことは絶対ダメ、無難が一番、ことなかれ主義、抑制系の先輩。ウンチクを披露したり、検討違いの知識量でマウントをとってくる彼女(深い教養がない)。
あるプロジェクトついて、先輩がちょっと一言言いたいから会って話がしたいと着歴・LINE通知・メール通知がありました。事業所が違うので直接顔は会わすことはありません。「きっと、理屈を盾にして、先輩は◯◯したらダメ!と言うに違いない。間違いなく振り回されるという予感。また面倒くさい話だなー嫌だなー」という感情を持ちました。私の出した”結論”は「連絡を無視する」こと。先輩には申し訳ない。でも先輩の意見を聞くと、先輩の意見(◯◯したらダメ!)に従うしかなくなる。そうすると、積み上げたものが全てご破算になってしまい、プロジェクトが潰れてしまう。そんなことが、グルグルと渦巻いて、嫌な気分になりました。嫌な気分が頭を離れず寝つきが悪くなり、軽い抑うつ気分へと陥りました。白でも黒でもなく、グレーでいきたかったこの案件。どうやってこの「悩み」を解決したできたかは、後日お伝えします。
では、振り返ってみましょう。
・スマホの着信履歴を見て「嫌な予感がした」というのが「思考」。
・LINE通知、ショートメールが来て、連絡しようかするまいか迷い悩んだあたりが「感情」。
・「無視する」と決めたが、いろいろグルグル心が揺れた(自分が悪い・先輩が悪い)あたりが「気分」そして「自己嫌悪・他者嫌悪」「悩み」。
それでは、「思考」「感情」「気分」について解説させていただきます。
思考から感情・気分
【思考とは】
私たちが悩みをもつと、「つらいな」と感じます。私たちは、毎日、常に色々なことを考えます。それが思考です。次に「感情」について…
【楽しい感情】
まず、感情には、楽しさ、愉快、うれしい喜びという「楽しくなる感情」があります。こういう感情を起こすような内容を考えるのはつらくはありません。その他、苦しくも、楽しくもない内容の「気にもとめない思考」もあります。


【嫌だなという感情】
何かの出来事があったりすると考えこんでしまい、心が騒いだり辛い感じになったりします。悲しさ、ゆううつ、怒り、不安などの感情が起こります。これを嫌う人が多いものです。考える内容や感情を対象として、それを嫌うと一層つらい感じがします。これは「嫌悪」という評価を帯びた感情です。つまり「嫌な感情」を、自分自身が嫌うのです。

【辛い感情の後に押し寄せる嫌な気分】
怒り、ゆううつ、不安、嫌悪、などの感情が押し寄せた後、もう考えることをしていないのに、頭や体全体に不愉快な感じが残っています。これが「気分」です。身体全体で感じる感覚の一種です。私たちが悩むのは、「苦しく感じるような感情や気分」を自分の中で「嫌う」「否定」するからです。

私たちは、毎日、何かを見たり聞いたり、体の症状を感じたりして、考え始めます。考えると、その内容によっては「感情」が起きて、気分が悪くなります。この感情や気分は、起きるのが当然なのですが、不快な感じがするので、「このような感情、気分」を嫌います。感情が起きるのは自然なのですが、それを嫌うので「苦しい」「悩む」ということになるのです。
出来事→思考→感情→気分→感情・気分を嫌う
【感情・気分に思考が影響される】
この「つらい種類の思考や感情・気分」を制御不能ととらえたり、嫌うと、自分の考え方が「悲観的・否定的・攻撃的」になります。悪循環を起こすわけです。これをさらに嫌うと、「自己嫌悪・罪悪感・他者嫌悪」に発展しがちです。この、思考感情、気分を嫌うことが止まないと「自己嫌悪・他者嫌悪」が深刻となり、どうしようもないくらい苦しむのです。
感情・気分を嫌う→悲観的・否定的・攻撃的な思考→つらい感情・気分

【まとめ】
「思考」と「感情」そして「気分」の違いはおわかりいただけでしょうか?「いやだなという感情」を嫌うことで、「気分」が悪くなり、「負のスパイラル」に入ってしまうと「自己嫌悪・他者嫌悪」が生まれ、さらに辛い感情・気分へと陥り、悪循環(堂々巡り)から抜け出せなくなるのです。自分で自分の首を締めてしまう。そうならないためには「アウトプット」が解決の鍵になります。
今回は、このあたりで終わります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
