樺沢紫苑ブログ「感情コントール術」感想キャンペーン受賞者発表

樺沢紫苑メルマガより

精神科医・樺沢紫苑 公式メルマガ

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第2202号 2021年10月20日
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■ 本日のメインディッシュ
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体験者は知っている! 病気を治すコツ
『感情コントロール術』感想キャンペーン 受賞結果の発表!
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たいへんお待たせしました。

『感情コントロール術』感想キャンペーン。

応募総数73人。

今回は激戦でした。

8人まで絞り込んだのですが、
そこから3人を選ぶのが大変でした。

その激戦の末、
最優秀賞に輝いたのは






(以下、敬称略)

最優秀賞(3人)
speckle
さなぺ
とぅるーた

優秀賞(20人)
○コウ
○たがしゅう
○ペヨコ
○ひろ
うさみ
Chie Ishikawa
築紫悠
間中友己
Y.S
けいこ
あきこ
高橋佑佳
かすみ
田島康平
MOMO
ほりもぐ
堀川哲朗
夜の星空
ティかと
田宮和博

(○印は、最終選考に残った方)

最優秀賞の3人には、樺沢との食事会。

優秀賞の20人には、
オリジナルの「お薬ケース」がプレゼントされます。

最優秀賞の方には、「事務局」から、
メールにて日程調整の連絡が行きますので、
お見逃しなく。


今回は、「病気からの回復」の体験談が多く、
みなさんの自己開示が凄かった。

病気でない方は、自分の家族の病気の話を
『感情コントロール術』の内容と重ね合わせて分析するなど、
工夫されている人が多いのも特徴でした。

この「感想文」を読むと、
病気を治すステップ、コツがわかると思いますので、
メンタル疾患の療養中の方は、とても参考になるはずです。


本日は、「最優秀賞」の受賞者、「さなぺ」さんの
感想文を掲載します。

▽ ▽ ▽ ココカラ ▽ ▽ ▽ 

“私は1年半前に不安障害、適応障害と診断されました。

初めての育児で慣れないことが多く、
また、コロナウィルスが現れ始めたばかりで、
感染の心配から家に引きこもりがちになり、
徐々に孤独感や不安感が強くなって、眠れなくなりました。

育児をするのもやっとだったため、
家族の勧めで心療内科に受診し、抗不安薬とSSRIを処方されました。

しかし、医師を信用できず、薬を処方されても薬を頼ることへの恐怖から、
できるだけ飲まないように自己判断で調節していました。
薬の依存や耐性が、とにかく怖かったのです。

受診後も不眠は続き、気分のムラは激しく、
楽しんで育児をしたいのに、
全然出来ない自分に落ち込む毎日でした。

何とか薬物療法以外で、
今の状況を脱したいと思いインターネットで調べていたところ、
約4ヶ月前に樺チャンネルを見つけました。

睡眠、運動、朝散歩の大切さを知り、
もっと詳しく知りたいと思い、
『病気を治す感情コントロール術』を購入しました。

読んでまず衝撃を受けたのは、
《病気は私たちの敵ではなく、むしろ味方》
という言葉です。

私は病気になった自分が大嫌いで、
こんな病気になった自分は、
人間失格とさえ思っていました。

病気=悪だったのです。
でも、この病気になったから身体を壊さずにすんだ。

この病気が身体を守ってくれたんだ
と気づくことが出来ました。

そして、病気になった自分を攻めるのは辞めて、
医師を信じて薬をちゃんと内服し、
生活習慣改善をしていこうと決心しました。

薬物療法と朝散歩を始めて2ヶ月経って、
睡眠が6~7時間とれるようになり、
不安感が減って抗不安薬が頓服になりました。

現在3ヶ月経って、抗不安薬は内服せずに過ごせ、
SSRIだけになりました。

睡眠も7時間以上はとれ、日中も活動的になり、
子どもといっぱい遊べるようになり、
幸せを感じられるようになりました。

なにより、あれほど嫌悪感があった薬に対し、
「この薬は自分を手助けしてくれるもの」という考え方に変わり、
医師に対しても信頼して質問、相談ができるようになったのです。

この気持ちや考え方の変化は、
自分でも驚きです。

まだ治療中で、症状の浮き沈みが心配ですが、

《病気を治すのは一直線ではない。
治療の途中で浮き沈みや足踏み状態になるのは
決して悪いことではなく、
治療が前に進んでいる証拠》

という言葉を信じて、
その時の自分がその時にできることだけを考えて、
行動していこう思いました。

樺沢先生とこの本に出会っていなかったら、
今もまだ病気になった自分を受け入れることも
出来ていなかったと思います。

そして受け入れることで、
病気を良くするために積極的に行動でき、
こんなに早く良くなるんだと実感しています。

この本は、私の病気に対する考え方を変えてくれただけではなく、
治療中の心の保ち方も示してくれています。

気持ちが沈んだり、足踏みの時期もあると思いますが、
そんな時にはこの本を読み返そうと思います。

私の人生を変えてくれた。
これからの人生にもなくてはならない大切な本です。

△ △ △ ココマデ △ △ △ 


病気がよくなるプロセスを、自分の体験と照らし合わせながら、
非常にわかりやすく、シンプルにまとまっています。

「医師」や「薬」を信頼してみる
というところがポイント。

>医師を信用しよう
>薬を信用しよう

と、拙著『病気を治す感情コントロール術』には書かれていますが、
実際に、患者さんにとっては、非常に難しいこと。

それを、まずやってみる。
に踏み出せた、心理状況やプロセスが、とてもわかりやすい。

この文章を読んで、

“自分も「医師」や「薬」を信頼してみよう”
と思ってくれる人が、1人でも、2人でも現れてくれるといいなあ、
という思いで、この文章を最優秀賞に選びました。

本に載っている、ちょっとした一言で、「気付く」ことがある。
「医師」や「薬」に対する関わり方が変わるチャンスになる。

この「気付き」さえ得られれば、
病気はドンドン改善していく。

そのためにも、
『病気を治す感情コントロール術』(あさ出版)
https://em-tr790.com/L2334/h160963/1223452
を、1人でも多くの人に、お役立ていただきたいです。

精神科医・樺沢紫苑 公式メルマガ

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第2203号 2021年10月21日
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■ 本日のメインディッシュ
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「否認」→「受容」→「感謝」で病気は治る
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昨日に引き続き、
『感情コントロール術』感想キャンペーン
最優秀賞の感想を紹介します。

これを読むだけで、
病気を治すヒントが得られるはずです。

本日は、「最優秀賞」の受賞者、「とぅるーた」さんの
感想文を掲載します。

▽ ▽ ▽ ココカラ ▽ ▽ ▽ 

“2017年の夏、私は健康診断の時に
追加で糖尿病の検査を受けました。

検査の結果は「要精密検査」。
その後、数ヶ月して専門医の診断を受け、
正式に糖尿病と診断されました。

当時を振り返ると、睡眠不足のうえ、暴飲暴食を繰り返しており、
運動も全くと言っていいほどやっておらず、
何かしらの病気を患ってもおかしくない状況でした。

糖尿病を患った事実を知り、
私は「この病気になったのは仕事(会社)のせいだ!」
と考えるようになりました。

上司にも配置転換について相談してみたりしましたが、
聞き入れてもらえず、悶々とする日々を送っていました。

思い起こせば、この「他責」の感情は病気に対する
「否認」によるものだったのです。

診断から1年間は苦しい日々が続きました。
倦怠感や原因のわからない激しい頭痛、喘息の症状にも悩まされました。
恐らく、病気に対して「闘おう」という考えが
ストレスになっていたんだと思います。

先日「病気を治す感情コントロール術」(樺沢紫苑 著 あさ出版)
を読み終えました。

当著書を読んだ私の気づきは
人は病気という事実に直面した時に気持ちの変化として
「否認」→「受容」→「感謝」のステージがあるということ。

そのステージが上がるにつれて病気が治っていくということです。
そして、病気とは「闘わない」こと。
病気は敵ではなく味方であるからです。

>うつ病は、
>「これ以上、無理すると身体が壊れますよ、死ぬかもしれませんよ」
>というときに作動する「緊急停止装置」。
>あなたの命を守るために起きているともいえるのです。

>うつ病以外の身体疾患も、
>同じように「黄色信号」の意味合いがあります。

>つまり、病気には、
>これ以上身体を酷使すると大変なことになりますよ。
>少し身体を休めなさい、
>という「警告」の意味があるのです。

>病気は私たちの身体を守るための「保護装置」。
>私たちの「敵」ではなく、むしろ「味方」なのです。

p.23~24より引用

 さて、話は戻りますが、糖尿病の治療は、
食事療法・運動療法から開始しました。
しかし、結果が伴わず、
並行して投薬治療も行っていくこととなりました。

ちょうどその頃、樺沢先生のYoutubeと出会いました。
Youtubeで樺沢先生は「睡眠・運動・朝散歩」を薦めています。

最初は半信半疑でしたが、
自然と「やってみよう」という気持ちが芽生え、
手軽にできる朝散歩を実践してみることにしました。

「否認」から「受容」のステージに上がるためには、
セロトニンの活性化が有効です。

セロトニンを活性化させるために効果的な手段は朝散歩であり、
朝散歩を習慣にしたことにより、
少しずつ病気を受け入れる心構えが
備わってきたんだと思います。

糖尿病の宣告を受けた当初のHbA1c(糖尿病の診断のための指標)は
7.0%近くまでありました。
7.0%を超えてくると合併症が発症する危険があります。

体重も70kg近くあり、
体脂肪率も高く不健康そのものでした。

今では朝散歩だけでなく、
睡眠時間の確保や運動の習慣も身について
HbA1cは5.9%まで低下、体重も10kg近く減量しました。

今ではある程度軽症で病気を発見できたこと、
インスリンの注射をすることなく週に1度の投薬だけで済んでいること、
そして健康診断を無料で受けさせてくれた会社に感謝しています。

「否認」から「受容」そして「感謝」のステージへと
上がりかけている私ですが、まだやれていないことがあります。

当著書では病気に対する不安を取り除くためには、
「信頼」「時間」「情報」の3つが必要であると述べています。

「信頼」は医師や病院、薬を信頼すること、
「時間」は時間をかけて治療に取り組む姿勢を持つこと、
「情報」は病気に対する正しい情報を得ることです。

私にはこの「情報」に対する取り組みが不足していました。
糖尿病に関する本を1冊も読んだことが無かったのです。

「これはいけない」と思い、早速大型書店へ行きました。
糖尿病の本がたくさん並んでいる中でイラストが
多めの分かりやすそうな本を手に取りました。
しっかりと読み込んで、「安心」へと繋げていきます。

当著書は2016年に出版した
『頑張らなければ、病気は治る』(あさ出版)を大幅に
加筆、修正したものです。

樺沢先生がなぜこのタイミングで出版されたのか。
厚生労働省によれば、
日本では、100人に約6人が障害のうちにうつ病を経験している
という調査結果があります。

しかし、今後コロナ禍の不安により
さらにその割合が増える可能性も懸念されます。

いや、もうすでに増えているかもしれません。
コロナうつの予防、万が一なってしまった場合の
正しい対処法を理解しておけば、病気を治すことができるのです。

コロナうつになりたくなければ、
なった場合に不安になりたくなければ、
当著書を読んでおくことを強くおすすめします。

私も糖尿病という病気を持っており、
一般の人と比べてうつ病などの
精神疾患になるリスクは高いと思っています。

「睡眠・運動・朝散歩」の習慣をできる範囲で
継続していきながら病気とうまく付き合って
他の病気へと波及しないようにしていきたいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
読んでいただいた方々のお役に立てれば幸いです。         

△ △ △ ココマデ △ △ △ 

メンタル疾患であってもも、
この糖尿病のような身体疾患であっても、
それを乗り越えて、コントロールしていく「プロセス」は全く同じ。

ということが、この感想文を読むと、よくわかるはずです。

そのプロセス。
つまり、目的地までの詳細な地図を知っていると、
無駄な遠回りをせずに、最短で「病気が治る」という目的地に
到達できる。

そんなガイドブックが
拙著『病気を治す感情コントロール術』
https://em-tr790.com/L2334/h160963/1223462
です。

これを「知っている」のと全く「知らない」のとでは、
病気の治り方のスピードが、何倍も違うことは間違いありません。

「病気がなかなか治らない」と悩んでいる全ての人
(メンタル疾患、身体疾患問わず)
に読んでいただきたい一冊です。

『病気を治す感情コントロール術』(あさ出版)
https://em-tr790.com/L2334/h160963/1323462


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